AIを使い始めた方へ。自分の業務にはどちらが合うか、実際の使い分けから考える記事です。
HKネットコンサルティング(HKNET)の原脇です。日々の仕事で、Claude CodeとCodexの両方を使っています。
どちらも開発やファイルの操作を支援するAIですが、自分は仕事の種類に合わせて使い分けています。この記事は2026年9月時点の実践記録です。ツール全体の性能順位ではなく、どんな作業を頼み、どこで確認しているかをまとめました。
この記事の結論
- どちらが優れているかというより、自分は「仕事の種類」で使い分けています
- Claude Codeは、アプリの開発や、全体の設計の確認、全体の案を出すことに使っています
- Codexは、ブラウザやフォルダでの実際の作業、WordPressの修正やプラグインづくりなど、「作業員」のような役割です。普段の作業では、今はCodexを使うことが多いです
- モデルの性能は、時期によってどちらかが先を行くことがあるので、両方を使うことが欠かせないと考えています
- 考える・比べる・資料の骨組みを作るだけなら、ChatGPTで足りることも多いです
- これは2026年9月時点の自分の使い方です。ツールの機能が変われば、使い分けも変わると思っています
なぜ両方を使っているのか
2026年8月の初めに、Claude Codeで、仕事のルールや案件の記録をまとめる仕組みの最初の形ができました。同じ日に、WordPressの更新はCodexで行っていました。
どちらも開発に使っていると、Claude Codeのモデルが大きく先を行くこともあれば、その逆で、Codexの方が先を行くこともありました。だとすれば、これからAIを仕事に使っていくうえで、両方を使うことが欠かせない。そう考えて、両方を使うようになりました。
使ううちに、Codexはまとまった作業を一気に進める仕事に強く、Claude Codeは同じフォルダの中で記録を残しながら続ける仕事に向いている、と感じるようになりました。
Claude CodeとCodexとは
どちらも、パソコンの中のファイルを読み書きしながら、作業を進められるAIです。
| 項目 | Claude Code | Codex |
|---|---|---|
| 提供している会社 | Anthropic | OpenAI |
| ひとことで言うと | フォルダの中で、ファイルを読み書きしながら開発や作業を進めるAI | パソコンやブラウザの上で、ファイルの作成やコードの修正などを進めるAI |
| 使える場所 | ターミナル、開発用エディタ、アプリなど。対応環境は公式案内で確認 | ターミナル、開発用エディタ、アプリなど。対応環境は公式案内で確認 |
| 使うのに必要なもの | 利用環境に合う契約・アカウント。プランと利用枠を確認 | 利用環境に合う契約・アカウント。プランと利用枠を確認 |
使える環境や契約条件は変更されます。導入前に、Claude Codeの公式案内、Claudeの料金ページ、CodexとChatGPTプランの公式案内を確認してください(参照先確認:2026年10月3日)。
それぞれの実例は、Claude Codeを仕事で使った記録とCodexを更新・集計に使った記録にまとめています。
使い分けがはっきりする前は
AIを使う前は、原因の分からないエラーが出ると、検索したりコードを見たりしながら、試行錯誤を繰り返していました。数日かかったり、自分では解決できなかったりすることもありました。
Claude CodeとCodexを使い始めてからは、そうした調査や修正をAIに頼めるようになりました。ただ、最初のうちは、どの仕事をどのAIに頼むかを決めていませんでした。そのため、次のようなことが何度かありました。
- 数行だけの修正までCodexに頼んで、利用枠を多く使ってしまう
- 修正のたびに、公開用の反映(デプロイ)まで進んでしまい、そのたびに利用枠を使う
- 「これはどのAIに頼めばいいのか」を毎回迷う
実際の使い分け
2026年9月時点の、自分の使い分けです。普段の作業では、今はCodexを使うことが多く、Claude Codeは開発や全体の設計のときに使っています。
| 仕事の種類 | 使っているAI | 理由 |
|---|---|---|
| アプリや業務機能の開発 | Claude Code | コードと一緒に、仕様や決まったことを同じフォルダに残しながら進められる |
| アプリ全体の設計の確認、全体の案を出す | Claude Code | 全体を見ながら考える仕事に向いている |
| 仕事のルールや記録の仕組みづくり(土台) | Claude Code | 情報をためながら、続けて使う仕組みを作りやすい |
| WordPressの文章やページの修正 | Codex | ブラウザで実際に操作しながら進められる |
| WordPressのプラグインづくり | Codex | 実際に手を動かす作業として任せている |
| ホームページのテーマやデザイン、HTML・CSS | Codex | 形にする作業を一気に進められる |
| 繰り返しの更新作業 | Codex | 手順をまとめて保存し、次も同じように使える |
| 考える、比べる、資料の骨組みを作る | ChatGPT | パソコンの中を操作する必要がないので、ここで足りることが多い |
| 数文字だけの修正 | 自分 | AIに説明するより、自分で直した方が早い |
Claude Codeに頼んでいる仕事
一番大きいのは、アプリや業務機能の開発です。「このフォルダに、こういう機能を作ってほしい」という形で頼みます。
コードだけでなく、なぜこの形にしたのか、注意点、決まったこと、次にやることも、Markdown(マークダウン)というテキストのファイルに残してもらっています。こうしておくと、日をあけても続きから再開しやすくなります。作業を中断する前に、今の状態をファイルに保存してもらうのも、効率がよいと感じました。
ほかにも、次のような使い方をしています。
- アプリ全体の設計を確認してもらったり、全体の案を出してもらったりする
- 本番環境の管理画面の使い方ガイドをCodexに作ってもらうために、Claude Codeで指示文を作った。事前にすべての画面を確認し、「押してはいけないボタン」も書き込んだ
- 日々の記録やタスク、繰り返す仕事の手順を、フォルダで整理している
Codexに頼んでいる仕事
Codexは、実際に手を動かす仕事に使っています。
- 受け取った資料から、WordPressのお知らせ記事を作る。自分の感覚では30分ほどかかる作業が、10〜15分ほどで終わりました(体感)
- 毎回1時間ほどかかっていた、複数のページの画像とPDFの差し替え作業を手順に分け、次からも同じ手順で使えるように保存した
- 既存のWordPressサイトで、スマートフォンから画像をダウンロードできない不具合を直した
- WordPressのプラグインを作る
- 自社のホームページのテーマを作った(Codexで自社のホームページを作ってみた)
Codexは、まとまった単位の仕事を一度に頼むと力を発揮します。反対に、「1文字だけ」「数行だけ」といった細かな修正を何度も頼むと、利用枠を多く使ってしまいます。
ChatGPTで済ませている仕事
Claude CodeやCodexを使わなくてもよい仕事は、ChatGPTで済ませています。
- お客様から受け取った複雑な契約の資料を読み解き、改善案を整理する
- 家事をしながら、音声で事業の方向性を話し合う
- 資料の骨組みや、数字の整理を考える
考えるだけの仕事をChatGPTに回したことで、Codexの利用枠を、手を動かす仕事のために残せた日もありました。
ChatGPTで考えた内容を、Claude Codeで「本当に実装できるか」「計算が合っているか」確かめてもらい、食い違ったところは自分が判断する、という組み合わせも使っています。
性能の高いモデルと、通常のモデルの使い分け
同じAIの中にも、性能や料金の違う種類があり、「モデル」と呼ばれています。ここでも使い分けをしています。
| 場面 | 使うモデル |
|---|---|
| 構想、最初の設計、大事な判断、アプリ全体の見直し | 性能の高いモデル |
| 実装、細かな修正、繰り返しの作業 | 通常のモデル |
| 数文字の修正 | AIを使わず、自分で直す |
Claude Codeでは、性能の高いモデルで、複数のAIに分担させてアプリ全体を見直してもらったところ、それまでのレビューでは見つからなかった問題が見つかりました。一方で、費用もそれなりにかかります(自分の感覚では、アプリ全体の見直しで約40ドルほどでした)。問題を見つけるところは性能の高いモデル、見つかった問題を直すところは通常のモデル、という分担が合っていると感じています。
Codexでも、ホームページのテーマを性能の高いモデルで作っていたら、利用枠をかなり早く使ってしまいました。
何が変わったか
| 項目 | AIを使う前・使い分けを決める前 | 今 |
|---|---|---|
| 原因の分からない不具合 | 検索や試行錯誤で数日かかる。自分では解決できないこともあった | AIに、調査、原因の見当、修正案、修正まで進めてもらえる。時間が10分の1ほどになるケースもある |
| 資料からWordPressのお知らせ記事を作る | 30分ほど | 10〜15分ほど |
| どのAIに頼むか | 決めておらず、毎回迷う | 仕事の種類で決めている |
※時間は、どれも実際に測った数字ではなく、自分の感覚です。
時間が短くなったこと以上に大きいのは、今まで自分では直せなかった不具合を、直せるようになったことです。できなかったことが、できるようになりました。
AIではできなかったこと・人が必要だった部分
小さな修正は、自分の方が早い
WordPressの文章を1行変える、URLを1つ変える、といった作業は、AIに説明するより自分で直した方が早いです。人が数分で終わらせられる作業まで、AIに頼みかけたこともありました。
頼んだ先の作業まで進んでしまうことがある
修正のたびに公開用の反映まで進んでしまい、利用枠を多く使ったことがあります。今は、「まだ公開しない」「データベースの変更や本番への反映の前には止まって、確認を待つ」と、止まるところを最初に伝えるようにしています。
AIから届く文章が多すぎると、読む側が疲れる
AIの説明を大量に読んだ日に、打ち合わせ中に考えがまとまりにくくなったことがありました。今は、結論を先に短く出してもらい、詳しい説明は必要なときだけ読むようにしています。
スマートフォンからの操作は、まだ安定しなかった
外出先から、スマートフォンでClaude Codeを操作することも試しました。自分の環境では、作業するフォルダの選び方が分かりにくかったり、音声入力が使いにくかったりしました。時間をあけると接続できなくなったこともあり、これはCodexでも同じでした。スマートフォンからの操作は、2026年8月の時点では、Codexの方が分かりやすく感じました。
スマートフォンから使える機能や必要な環境は変わります。導入する時点の公式案内と利用画面で、作業の確認・指示・承認のどこまでできるかを確かめてください。
何を作るか、結果が正しいかは、人が判断する
AIを使えば、エンジニアではない自分でも、以前は外部の制作会社に頼んでいたようなWebの修正まで、かなり進められるようになりました。ただ、問題に気づくこと、仕様を決めること、作業前のバックアップ、テスト、最後の確認は、人がやる必要があります。
地方の中小企業ではどう選べばいいか
最初から両方を使う必要はありません。まず、楽にしたい仕事を1つ決めて、それに合うものから試すのがおすすめです。
| 楽にしたい仕事 | まず試すもの |
|---|---|
| 文章の整理、資料の骨組み、調べもの | ChatGPTなど(無料で使える範囲からでも始められます) |
| ホームページやWordPressの更新 | Codexのように、実際に操作しながら作業できるAI(またはWebに詳しい人に相談) |
| 業務アプリづくり、社内の情報をためて育てる仕組み | Claude Codeのように、フォルダの中で作業するAI(最初は詳しい人と一緒に) |
※自分の使い方をもとにした例です。
どれを使う場合も、パスワードをAIに渡さないこと、お客様の情報をどこまで扱うか、本番のサイトを変える前に誰が確認するかは、最初に決めておくと安心です。
ツールが変わっても残る考え方
ここに書いた使い分けは、AIの機能が変われば、数か月で変わるかもしれません。変わりにくいのは、次のような考え方だと思っています。
- ツールの名前ではなく、「仕事の種類」で分けて考える
- AIに頼む前に、「人なら何分か」「AIなら何分と、確認に何分か」「利用料はどれくらいか」「次も使えるか」「今回だけの単純な作業か」を考える
- 仕事のルールや案件の情報は、どのAIからも読めるファイルで残しておく
自分も、仕事のルールや案件の情報を一つのフォルダにまとめ、Claude CodeとCodexのどちらからも、同じファイルを読めるようにしています。
どんな会社・人に向いているか
向いている
- WordPressの更新や、繰り返しの作業に、毎月時間がかかっている
- 業務アプリや社内の仕組みを、少しずつ自分たちで育てていきたい
- AIに頼む前に、何をしてほしいかを言葉にできる
あまり向いていない・先に別のことをした方がよい
- 何を楽にしたいかが、まだ決まっていない(先に仕事の棚卸しから始めるのがおすすめです)
- 数文字の修正が中心(自分で直した方が早いです)
- 本番のサイトやお客様の情報を、確認なしでAIに任せたい
よくある質問
Q. 両方を契約する必要がありますか?
A. 最初から両方を契約する必要はありません。まずは一つの仕事で、使える環境と利用枠を確認して試すのがおすすめです。自分は仕事の幅が広いため両方を使っていますが、これは全ての会社に必要な契約という意味ではありません。
Q. 1つだけ選ぶなら、どちらがいいですか?
A. 楽にしたい仕事によります。今の自分の感覚では、WordPressの更新やブラウザでの作業ならCodex、アプリの開発や全体の設計ならClaude Codeです。ただ、モデルの性能は時期によって入れ替わるので、自分は両方を使っています。
Q. プログラミングができなくても使えますか?
A. 自分もエンジニアではありませんが、仕事で使えています。ただ、何をしてほしいかを伝えることと、結果を確認することは必要です。まずは小さな作業から試すのがおすすめです。
Q. スマートフォンからも使えますか?
A. 自分が試した2026年8月の環境では、外出先からの操作は安定しませんでした。その体験と現在の仕様は別です。スマートフォン対応は、利用するアプリ、接続先、契約条件を公式案内で確認してください。
Q. 会社の情報をAIに渡しても大丈夫ですか?
A. 自分は、パスワードをAIが読むファイルに書かず、お客様の情報は必要な分だけにしています。会社の情報を扱うときは、入力してよい情報、学習への利用、保存、アクセス権を、利用するサービスと契約ごとに確認してください。Claude Codeのデータの扱いとCodexのプラン・データ利用の公式案内を参照できます(2026年10月3日確認)。OpenAIのAPIの条件を、そのままChatGPT経由の利用に当てはめないことも大切です。
まとめ
- 自分は、Claude CodeとCodexを「仕事の種類」で使い分けています
- Claude Codeは、アプリの開発や全体の設計。Codexは、WordPressの修正やプラグインづくりなど、実際に手を動かす仕事
- 考えるだけの仕事はChatGPT、数文字の修正は自分
- 性能の高いモデルは、設計や全体の見直しなど、大事な場面に使っています
- 使い分けは、ツールが変われば変わります。変わらないのは、「何を任せて、どこで人が確認するか」を先に決めることです
2026年9月の今は、それぞれのモデルや使い方、向いている方向に、少しずつ違いが出てきたように感じています。自分の中では、Claude Codeはアプリの開発や全体の設計を考える役割、Codexはブラウザやフォルダで実際に手を動かす作業員の役割が大きくなっています。
次に改善するなら、この使い分けを自分の仕事のルールとして文章にまとめ、どのAIからも読める形にしておきたいと考えています。
自社で試すときに確認したいこと
- 任せたい仕事を一つ決める
- 入力する情報と、使える権限を確認する
- 準備・確認・修正を含めた手間を比べる
自分たちで進める範囲と、支援が必要な範囲を考える際は、HKNETの支援内容と料金の目安をご覧ください。
実践の記録:2026年9月。2026年10月3日に案内・内部リンクを見直しました。時間や効果の体感・概算は、本文に記した条件でのものです。

