広島県安芸太田町でHKネットコンサルティング(HKNET)をしている原脇です。2026年9月、自社のホームページを、AIのCodexを使って作り直しました。
この記事では、作り始める前にしたこと、自分が決めたこととAIに任せたこと、最初の形ができるまでの時間、そしてAIではできなかったことを、実際の流れに沿ってまとめています。「AIでホームページは作れるのか」「どこまで自分でやる必要があるのか」が気になっている方の参考になればと思います。
この記事の結論
- 事業の整理はChatGPTなどのAIとの話し合いで、デザインとWordPressのテーマづくりはCodexで進めました
- サイトとして見せられる最初の形までは、約20〜30分でした。以前の自分の感覚では、2〜3時間、場合によっては4〜5時間かかっていた作業です(どちらも経験からの概算で、測った数字ではありません)
- ただし、「HKNETを何の会社として見せるか」「誰に何を伝えるか」を決めたのは自分です。ここはAIに任せられませんでした
- 作る時間が減った分、「何を作るか」を考える時間の方が大事になったと感じています
なぜ自社のホームページをCodexで作ったのか
2026年9月、自分の仕事の軸を、Web制作中心から「AI × Web × データ × 業務改善」へ広げることにしました。それに合わせて、ホームページも作り直す必要がありました。以前のホームページは、正直「これでは駄目だ」と感じる状態でした。
Codexは普段から、お客様のWordPressの修正やホームページのテーマづくりなど、実際に手を動かす作業に使っています。お客様にAIの使い方を提案する立場として、まずは自分の仕事で試してみたいという気持ちもありました。
Codexとは
Codexは、OpenAIが提供しているAIで、パソコンやブラウザの上で、ファイルの作成やコードの修正といった作業を進めてくれます。2026年9月16日に公式情報で確認した時点では、パソコンのターミナル(文字で操作する画面)、VS Codeなどのエディタの拡張機能、パソコン用アプリ、ブラウザから使えて、ChatGPTのPlus・Pro・Business・Edu・Enterpriseの各プランに含まれています(Codexの公式ドキュメント)。料金や使える範囲は変わりやすいので、最新の情報は公式ページでご確認ください。
くわしくは Codexとは?仕事ではどう使えるのか で書きます。
以前はどうしていたか
Web関連の仕事は、WordPressを中心に約8〜9年続けてきました。
これまでは、ホームページの最初の形を作るとき、テーマの設定、カテゴリーの設定、ページの作成、文章の入力、外観の調整、レイアウトの調整を、一つずつ自分で進めていました。今回と同じくらいの最初の形でも、2〜3時間、場合によっては4〜5時間はかかっていた感覚があります。
時間の多くは、「コードを書き、ページを作る」ことに使っていました。
AIをどう使ったか
いきなりCodexに「ホームページを作って」と頼んだわけではありません。実際の流れは、次のとおりです。
1. まずAIと「何の会社として見せるか」を話し合う
作り始める前に、ChatGPTやClaudeなどと、これまでの仕事、これからHKNETをどうしたいか、誰に届けたいか、何を提供するか、どんなページ構成や見た目なら見やすいかを話し合いました。
ある日は、洗濯物を干しながら、ChatGPTと音声で1時間以上話しました。画面を見なくても考えを整理できるので、自分には合っているやり方でした。
話し合った結果、HKNETを「単なるホームページ制作会社」ではなく、「地方企業向けの、AI・Web・業務改善のパートナー」として見せることにしました。
2. ページの構成と文章の案を作る
次に、トップページに何をどの順番で載せるかと、それぞれの文章の案を作りました。よくある困りごと、サービス、改善の例、支援の流れ、これまでの経験、料金、代表紹介、よくある質問、お問い合わせ、という構成です。
キャッチコピーは、10個の候補の中から「日々の仕事に、少しのゆとりを。」を選びました。
実績の数字は、実際に測ったものでなければ載せないことにしました。今のサイトでは、数字の代わりに「改善のイメージ」として例を載せています。
3. デザインの方向を決める
参考にしたいサイトの雰囲気をAIに伝えると、近い方向のデザイン案を作ってくれます。ただ、他の会社のサイトをそのまま真似するのではなく、色や雰囲気、余白、情報の並べ方、お問い合わせまでの流れを参考にして、HKNETらしい形にすることを意識しました。
最初の案は白と深い緑の組み合わせでしたが、自分のイメージや感覚に合わなかったので、最終的には白と青・ネイビーの組み合わせにしました。
4. CodexでWordPressのテーマを作る
方向が決まったら、CodexにWordPressのオリジナルテーマを作ってもらいました。HTMLの構造、CSS、レイアウト、スマートフォンでの表示、各部分の配置など、形にする作業の多くはCodexが進めています。
トップページの文章・料金・よくある質問・写真は、WordPressの管理画面(外観 → カスタマイズ)から、自分で変えられるようにしてあります。
5. スマートフォンの表示とお問い合わせフォームを確認する
形ができたら、Codexに、画面の幅を変えながら(320〜1440px)、表示が横にはみ出していないか、メニューが重なっていないかを確認してもらいました。
その中で、スマートフォンで屋号の最後の2文字だけが次の行に落ちてしまう表示と、お問い合わせフォームで、入力しなくてもよい項目に「必須」と書かれている箇所が見つかり、直しました。
6. ライブプレビューで確認してから公開する
WordPressには、テーマを切り替える前に表示を確かめられる「ライブプレビュー」があります。そこで確認してから新しいテーマに切り替え、2026年9月12日に公開しました。以前のテーマに戻せる状態は残しています。
何が変わったか
最初の形ができるまでの時間
| 以前(自分の感覚) | 今回 | |
|---|---|---|
| 作業の進め方 | テーマやカテゴリーの設定、ページ作成、文章入力、外観やレイアウトの調整を、一つずつ自分で行う | AIと話し合って方向を決め、形にする作業をCodexに任せる |
| 最初の形までの時間 | 2〜3時間、場合によっては4〜5時間 | 約20〜30分 |
※どちらも、自分の過去の経験と比べた概算で、きちんと測った数字ではありません。今回の時間は、AIとの話し合いから最初の形にするまでの作業時間です。これまで事業について考えてきた時間や、公開前の確認・修正の時間は含んでいません。
これは「大きなサイトを30分で作れる」という話ではありません。取材や撮影、ブランドづくりまで含む大きなサイトとは、規模も内容も違います。大きなWeb制作に関わった経験は、1,000万円規模のWeb制作に関わった自分が、AI時代のホームページ制作で感じていること で書く予定です。
自分が決めたこと・AIに任せたこと
| 自分が決めたこと | Codexに任せたこと | 人がやる必要があったこと |
|---|---|---|
| HKNETを何の会社として見せるか、誰に届けるか、文章、サービスの見せ方、ページ構成、情報の順番、デザインの方向、色、全体のイメージ | HTMLの構造、CSS、レイアウト、スマートフォン表示、各部分の配置、デザイン、テーマの整形 | ドメインやレンタルサーバーの契約、アカウントの管理、最終的なサイトの方針、何を載せるかの判断 |
「人が目的を決めて、AIが形にする」という分担に近いと思います。
一番大きかった変化
以前は、コードを書いてページを作る時間が大きかったのですが、今回は「何を作るか」を考える時間の方が大事だと感じました。
誰に、何を、どんな順番で、どう伝えるか。ここを自分が決めて、形にする作業をAIに任せる。仕事の中身が、そういう分担に変わってきていると思います。
AIではできなかったこと・人が必要だった部分
何を載せるか、載せないかの判断
HKNETを何の会社として見せるか、どの情報を載せないかは、自分で決めました。
契約とアカウントの管理
ドメインやレンタルサーバーの契約、アカウントの管理は、AIに任せられない部分です。
写真
トップページの写真はAIで作ったイメージ写真で、ページ上にもイメージであることを書いています。実在のお客様や事務所、代表の写真のように見せることはしていません。代表紹介には、実際の写真を使いたいと考えています。
お店や商品、場所のように実物が大事な写真は、今でも実際に撮った写真の方が伝わると思っています。
デザインの細かいところ
細かな修正はまだありますが、今回のサイトは、おおむね自分として納得できる形になりました。ただ、細かな余白や文字のバランス、印刷物を含めたブランド全体の統一まで突き詰めるなら、プロのデザイナーの経験が必要な場面があると考えています。
AIの利用枠
性能の高いモデル(AIの種類)で作業していると、Codexの利用枠をかなり早く使ってしまいました。これからは、構想や最初の設計など大事な場面だけ性能の高いモデルを使い、細かな修正は通常のモデルで行うことにしました。
小さな修正は自分で
文字を少し直す程度なら、AIに頼むより自分で直した方が早いこともあります。AIの利用枠も使わずに済みます。
地方の中小企業ではどう使えるか
地方の中小企業では、ホームページに最初から大きな予算をかけられないことも多いと思います。AIを使えば、形にする作業の時間はかなり減らせるようになってきました。
自分の経験から、進め方の例をまとめます。業種や規模、今あるサイトの状態によって、合う進め方は変わります。
- まず「誰に、何を伝えるか」を整理する ここはAIとの話し合いでも進められます。無料で使えるAIでも、「この文章を整理して」というところから始められます。
- 形にする作業は、AIや詳しい人に任せる 浮いた時間や予算は、伝える内容や実際の写真、お問い合わせまでの流れに使うのがおすすめです。
- 公開後の小さな更新は、自社でできるようにしておく 文章や写真を管理画面から変えられる形にしておくと、ちょっとした修正のたびに人やAIに頼まなくて済みます。
- 契約やアカウントは、自社で把握しておく ドメインやサーバーの契約を誰が持っているか、どこで管理しているかは、会社として分かる状態にしておくと安心です。
ツールが変わっても残る考え方
今回はCodexを使いましたが、AIのツールは数か月で機能が変わります。
変わらないのは、「何を作るか」を人が決めることと、AIに渡す情報を自社で持っておくことだと思っています。今回話し合った内容も、トップページの構成と文章の案として、ファイルに残しました。残しておけば、別のツールを使うときにも、同じ情報を渡せます。
どんな会社・人に向いているか
向いている
- 伝えたいことや、見てほしい相手が、ある程度はっきりしている
- まず最初の形を早く見て、そこから直していきたい
- 公開後の小さな更新は、自分たちで行いたい
あまり向いていない・先に別のことをした方がよい
- 何を伝えるかが、まだ決まっていない(先に整理から始めるのがおすすめです)
- 取材や撮影、ブランドづくりまで含めた大きなサイトが必要(プロのチームに頼む価値があります)
- ドメインやサーバーの管理を任せられる人が、社内にも社外にもいない
よくある質問
Q. 専門知識がなくても、AIでホームページは作れますか?
A. 最初の形は、AIでかなり作れるようになっています。ただ、自分はWeb関連の仕事を約8〜9年してきたので、その経験で進められた部分もあります。初めての場合は、誰に何を伝えるかの整理までは自分で進め、公開やサーバーまわりは詳しい人と一緒に進めると安心です。
Q. AIで作った写真を使っても大丈夫ですか?
A. 自分のサイトでは、イメージであることが分かるようにして、実在の人や場所と誤解されないようにしています。お店や商品など、実物が大事な写真は、実際に撮った写真の方が伝わると考えています。
Q. 公開した後の文章は、自分で直せますか?
A. 今回のサイトでは、トップページの文章・料金・よくある質問・写真を、WordPressの管理画面から変えられるようにしました。作り方によって変わるので、作るときや依頼するときに、どこまで自分で直せるようにするかを決めておくのがおすすめです。
Q. 制作費用は安くなりますか?
A. 形にする作業の時間は減りました。ただ、何を伝えるかを考える時間や、確認・修正の時間はなくなりません。費用の考え方は、AIでホームページを作ると制作費用や制作工程はどう変わるのか で書く予定です。
まとめ
- 事業の整理はChatGPTなどのAIとの話し合いで、デザインとWordPressのテーマづくりはCodexで進めました
- サイトとして見せられる最初の形までは約20〜30分。以前の自分の感覚では、2〜3時間、場合によっては4〜5時間かかっていた作業です(どちらも概算)
- 「何の会社として見せるか」「誰に何を伝えるか」「何を載せるか」は、自分で決める必要がありました
- 作る時間が減った分、「何を作るか」を考える時間が大事になりました
これまで、ホームページづくりにはかなり苦労してきました。それが、指示を出すだけでここまできれいに形になることに、ある種の感動を覚えています。
次に改善するなら、ロゴや代表紹介の写真を実際のものに替えることと、事例やコラムのページを増やしていくことです。
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相談について
ホームページの作り直しや、更新に時間がかかっているといったご相談も承ります。
今の仕事の中で、時間が掛かっていることや、「もう少し楽にできたら」と思っていることがあれば、一度お聞かせください。 AIやWebを使うことで、改善につながる方法がないか一緒に考えます。

