HKネットコンサルティング(HKNET)の原脇です。仕事で、Claude Code(クロード・コード)を使っています。
Claude Codeは「プログラマー向けのAI」と紹介されることが多いのですが、エンジニアではない自分の場合、コードを書くことだけに使っているわけではありません。この記事では、Claude Codeがどんなものか、ChatGPTとの違い、自分が実際にどんな仕事に使っているか、うまくいかなかったことをまとめました。「自分の会社の仕事に関係があるのか」を考える材料にしてもらえればと思います。
この記事の結論
- Claude Codeは、パソコンの中のファイルを読み書きしながら、開発や作業を進めるAIです
- 自分は、業務アプリの開発に一番多く使っています。あわせて、決まったことや日々の記録、仕事の手順も、ファイルに残しながら進めています
- 「プログラムを書いてくれるAI」というより、「案件のフォルダの中で、開発・記録・整理を一緒に進めるAI」という感覚に近いです
- ただし、何を作るかを決めること、結果を確かめること、本番に反映してよいかを判断することは、人の仕事です
- 地方の中小企業では、最初から全員が使う道具ではないと思っています。社内の仕組みを作るときや、会社の情報をためて活かすときに、詳しい人と一緒に使うのが現実的です
なぜClaude Codeについて書くのか
最初は自分も、Claude Codeはプログラマー向けのものだと思っていました。
実際に仕事で使ってみると、自分の場合は、コードを書くことだけが目的ではありませんでした。業務アプリの開発はもちろん、仕事のルール、日々の記録、繰り返す仕事の手順を残す場所としても使っています。
Claude Codeという名前を聞いても、どんな仕事に関係するのかは分かりにくいと思います。実際に使っている立場から、できること・できないことを書いておきたいと考えました。
Claude Codeとは
Claude Codeは、アメリカのAnthropic(アンソロピック)という会社が提供しているAIです。ChatGPTのように言葉で頼んで使いますが、大きな違いは、パソコンの中のフォルダやファイルを直接扱えることです。公式の説明でも、ファイルを読み書きし、コマンドを実行し、開発に使う道具とつながるAIとされています(Claude Codeの公式ドキュメント。2026年9月16日 確認)。
ChatGPTとの違い
| ChatGPTなどのチャットAI | Claude Code | |
|---|---|---|
| 使い方 | 画面で質問して、答えを受け取る | 作業するフォルダを決めて、作業を頼む |
| ファイルの扱い | 必要な内容を貼り付けたり、添付したりする | フォルダの中のファイルを読み、書き換えながら進める |
| 自分がよく使う仕事 | 考える、比べる、文章を整える | 複数のファイルにまたがる開発、記録を残しながら続ける作業 |
※自分が使っていて感じている違いです。どちらも機能が増えているので、公式ドキュメントもあわせて確認してください(2026年9月16日 確認)。
使える場所
2026年9月16日に公式情報で確認した時点では、ターミナル(文字で操作する画面)、パソコン用のアプリ、Webブラウザ、VS CodeやJetBrainsなどの開発ツール、スマートフォンのClaudeアプリから使えます。多くの場合、Claudeの有料プランか、開発者向けのアカウントが必要です。料金や使える機能は変わりやすいので、公式ドキュメントで確認してください。
自分は、ターミナルやGitHub(プログラムを保存・管理するサービス)とつないで使っています。
自分が実際に使っていること
1. 業務アプリの開発(一番大きい使い方)
「このフォルダに、こういう機能を作ってほしい」と頼んで、業務アプリを作っています。
作ってもらうだけでなく、運用の方法や改善案を、AIの方から提案してもらえることもあります。
2. 決まったことや注意点を、ファイルに残す
コードと一緒に、「なぜこの形にしたのか」「注意点」「仕様」「決まったこと」「次にやること」も、Markdown(マークダウン)というテキストのファイルに残してもらっています。
一つのアプリや案件ごとに、基礎情報、要件、仕様、資料、開発の履歴、使い方、課題、今後の予定を、一つのフォルダにまとめています。「なぜ作ったのか」から「どう使うか」まで、後から追える状態を目指しています。
3. 全体の設計を確認し、案を出してもらう
アプリ全体の設計を確認してもらったり、全体の案を出してもらったりすることにも使っています。自分の中では、アプリの開発と並んで、全体を見ながら考えるところでの役割が大きくなっています。
4. 日々の記録、タスク、仕事の手順
仕事や考えを音声でも記録し、日次ログとして残しています。そこから、今日やったこと、良かったこと、反省、アイデア、手順にできそうなこと、タスク、発信のネタに分けています。
その日のタスクを決まったタイミングで自分に表示する仕組みも作り、「今日は何をするか」を毎回ゼロから考えなくて済むようにしています。
繰り返す仕事は、毎回長い指示を出すのではなく、手順(Workflow)として保存しています。最終的には、「このWorkflowを実行して」と頼むだけで動く状態を目指しています。
5. 情報発信の下書き
このコラムの記事の設計や下書きも、Claude Codeで作っています。自分の経験をまとめたファイルと日次ログを読ませて下書きを作り、自分が確認して、自分の言葉を足してから公開する流れです。
使って感じたメリット
- 今まで自分ではできなかったことが、できるようになった:エンジニアではない自分でも、業務アプリを形にできるようになりました
- 日をあけても、続きから再開しやすい:決まったことや今の状態がファイルに残っているので、前回の続きから始められます
- 仕事の情報が、一つのフォルダにたまっていく:使うほど、案件の経緯や判断の理由が残っていきます
- 作るだけでなく、提案ももらえる:運用の方法や改善案まで出してもらえることがあります
うまくいかなかったこと・人が必要だった部分
仕組みを、自分が十分に理解できていない部分がある
データベースの更新、GitHubへの保存、本番への反映といった一連の流れは、AIと一緒に進められるようになりました。ただ、その仕組みを自分自身が十分に理解できているかというと、まだ足りない部分があります。一気に自動化するより、安全な順番を理解しながら進める必要があると感じています。
長く作業すると、AIが覚えておける量がいっぱいになる
長時間の開発では、AIが一度に覚えておける量(コンテキスト)がいっぱいになり、途中で整理し直したことが2回ほどありました。区切りのよいところで、今の状態をファイルに保存してから次に進む方が、再開しやすいと分かりました。
費用と、読む量
性能の高いモデルでアプリ全体を見直してもらうと、見落としが見つかる一方で、費用もかかります。また、AIから届く文章が多いと、読むだけで疲れてしまう日もありました。使い分けの工夫は、Claude CodeとCodexの違い で書いています。
最後に判断するのは人
AIが作ったものでも、お客様の情報を扱う部分や、本番に反映する前の確認は、人が責任を持って行う必要があります。
地方の中小企業ではどう使えるか
正直に言うと、Claude Codeは、地方の中小企業で最初から全員が使う道具ではないと思っています。いきなり導入するのは難しいですし、AIがどのようなものかという基本的なところがまだ分からない段階で入れるのは、なおさら難しいと感じています。まずは、無料で使える範囲のChatGPTなどで、文章の整理から始める方が現実的です。
そのうえで、Claude Codeのような道具が力を発揮しやすいのは、次のような場面だと考えています。
- 見積書や作業報告書のたたき台を作るなど、自社の業務に合わせた小さなアプリを作りたいとき
- 業務の手順や判断の基準、過去の記録を、ファイルとしてためていきたいとき
- ホームページや社内の仕組みを、少しずつ自分たちで直していきたいとき
※あくまで例です。業務の内容によって、合う道具や進め方は変わります。
最初は、使い慣れた人と一緒に、小さな仕組みを一つ作ってみるのがおすすめです。
一方で、「うちはClaude Codeを使っている」というのは、社長さんにとって、ちょっと自慢できる強みにもなるかもしれません。
ツールが変わっても残る考え方
Claude Codeの機能は、これからも変わっていくと思います。変わりにくいのは、「何を作りたいのか」「なぜそうするのか」「何が決まったのか」を、ファイルとして残しておくことです。
こうした記録は、別のAIを使うことになっても、そのまま渡せます。ツールの操作を覚えることより、自社の情報をためておくことの方が、長く役に立つと考えています。
どんな会社・人に向いているか
向いている
- 業務に合わせた小さな仕組みを、自分たちで作ったり直したりしたい
- 仕事の記録や手順を、きちんと残していきたい
- AIに頼みたいことを、言葉で説明できる
あまり向いていない・先に別のことをした方がよい
- まだAIを使ったことがない(まずはChatGPTなどで、文章の整理から始めるのがおすすめです)
- 何を楽にしたいかが、まだ決まっていない
- 本番のシステムやお客様の情報を、確認なしでAIに任せたい
よくある質問
Q. プログラミングができなくても使えますか?
A. 自分もエンジニアではありませんが、仕事で使えています。ただ、何を作りたいかを伝えること、結果を確かめることは必要です。データベースや公開の仕組みなど、分からないところは、少しずつ理解しながら進めています。
Q. ChatGPTとは何が違いますか?
A. 一番の違いは、パソコンの中のフォルダやファイルを直接扱えることです。自分は、考える・比べる・文章を整える仕事はChatGPT、ファイルを読み書きしながら進める仕事はClaude Code、と使い分けています。
Q. 費用はどれくらいかかりますか?
A. 契約するプランや使い方によって変わります。2026年9月16日に公式情報で確認した時点では、Claude Codeは有料プランに含まれていて、個人向けはPro 月20ドル〜、Max 月100ドル〜、チーム向けは1人 月25ドル〜でした(Claudeの料金)。変更も多いので、契約の前に公式ページで確認してください。自分は、性能の高いモデルを使う場面を絞って、費用を抑えるようにしています。
Q. 会社の情報を扱っても大丈夫ですか?
A. 自分は、渡す情報を必要な分だけにし、パスワードなどはAIが読むファイルに書かないようにしています。データの扱いは、サービスやプランによって違います。2026年9月16日に公式情報で確認した時点では、個人向けプラン(Free・Pro・Max)は、入力した内容をAIの改善に使ってよいかを自分で選ぶ形になっていて、チーム・企業向けプランとAPIでは、既定では学習に使われません(Claude Codeのデータの扱い)。使う前に、契約しているプランの設定を確認してください。
まとめ
- Claude Codeは、パソコンの中のファイルを読み書きしながら、開発や作業を進めるAIです
- 自分は、業務アプリの開発を中心に、決まったことや日々の記録をファイルに残す場所としても使っています
- 仕組みを自分が十分に理解できていない部分もあり、確かめること、判断することは人の仕事だと感じています
- 地方の中小企業では、まずChatGPTなどから始め、社内の仕組みを作る段階で、詳しい人と一緒に使うのが現実的だと思っています
Claude Codeは、会社全体の機能の設計や、仕事の手順(Workflow)を作る場所として活かせると感じています。一方で、会社に導入するには、まだ多少の難しさがあるとも感じています。
次に改善するなら、データベースや本番に反映するまでの仕組みを、自分でも理解しながら、安全な順番で進められるようにしたいと考えています。
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相談について
ツールを使うかどうかより先に、どの仕事を楽にしたいかから一緒に整理します。
今の仕事の中で、時間が掛かっていることや、「もう少し楽にできたら」と思っていることがあれば、一度お聞かせください。 AIやWebを使うことで、改善につながる方法がないか一緒に考えます。

